先日ウチのびーや(BMW E90)のバッテリーを交換しました。
事前に色々と情報を集めていましたが、ウチのと同じタイプで、ちゃんと最後まで手順を載せてる
マニュアルっぽいサイトがなかったので、備忘録代わりに手順を書いておきます。
さて、BMWはバッテリーに限らず、何かメンテをするとそれをクルマに記録してやらないといけないらしいです。
記録がきちんとされていないと消耗品の交換時期がリセットされないのでクルマからやたら警告が出ることになるんでしょう。
それが面倒なので整備はディーラーへ、っていう美味しい商売が成り立つんでしょうな。
ウチもややこしいのは面倒なので基本的にメンテはディーラー任せです(^^ゞ
でもバッテリー交換をディーラーに勧められて見積もりを見たら5〜6万円もするじゃないですか!
確かにセルの回りも悪くなってきてるから、市販品なら2〜3万なんで自分で交換してしまおうと思った次第です。
バッテリーの場合、交換後の距離のリセットぐらいなら放っといてもいいんですが、
バッテリーのタイプ・容量まで登録されてるので、容量を変えたりするとそれも登録する必要があります。
同じタイプ・容量のバッテリーなら交換するだけで問題はないでしょうが、
今回はノーマルバッテリーをAGMバッテリーに交換しようとしてるので、この場合はちゃんと登録し直さないとダメみたい。
AGMバッテリーはAbsorbed Glass Mat の略らしく、グラスマットに電解液を染み込ませた
いわゆるドライバッテリーで、高性能で長寿命が売りらしいので、今回AGMバッテリーに変更してみました。
そのAGMバッテリーは従来の液入りバッテリーと構造が異なるため、充電も液入りと同じようにしちゃダメだそうで、
クルマにバッテリーのタイプを登録するのも、そのへんの制御をタイプによって変えるためなんでしょうね。
510には以前からオプティマバッテリーを使ってますが、これもAGMドライバッテリーで、専用充電器で充電すべし!
とのことなので、ちゃんと専用充電器で充電するようにしています。
ということで、まずはバッテリーの交換、そして後半はバッテリーの登録についてとなってますので長文です(^^ゞ
さて、E90(3シリーズセダン)のバッテリーは、写真を載せるまでもないでしょうが、
トランクの右側の工具トレーの下に入ってます。
上のツマミを回して引っ張ると簡単に外れます。
で、姿を現したバッテリーは何やら色々乗っかってます(汗)
もうこの姿を見ただけで触るのが面倒に・・・
しかもネットで交換方法を探すも、バッテリーの上に載ってる謎のボックスは赤いのばっかりで
黒いボックスのものは、写真は出てくるものの手順まで見つけられず。
まあ、手探りでやりますか。
まずは頭10mmのねじ2本で上のステーを外して、マイナスのターミナルも外します。
バックアップが必要ならボンネット内の充電端子を使えばいいのですが、
ゴチャゴチャ触っててショートさせても嫌なので、バックアップは取ってません。
ただ、結局日付と時刻の設定をやり直しただけなので、安全のためにもバックアップは不要かな?
続いてはバッテリーの上の黒いボックス。
上の写真に見えてる頭13mmのナットと金属プレートの爪で止まってるので外します。
爪は上の写真の長い矢印のところにマイナスドライバーを突っ込んで、
外向き(短い矢印の方向)へ先を開くようにすると簡単に外れます。
外側(アウターパネル側)は手探りでやらなきゃならないので、
内側で要領をつかむとよいでしょう。
黒いボックスからはバッテリーのプラス側につながってるカプラー(大小2つ)は外して、
ボックスを大きく動かせるようにしておきます。
で、上の写真の状態になったわけですが、この小さい黒い箱を外すのかと思って
爪らしきものがないかどうか探してみたものの見当たらず。
どうやって外すんだろうと思ってたら・・・
そのままでもプラス端子のカバーが開いて、プラス端子が外せました(^^ゞ
あとはマイナス端子側にバッテリー固定のステーが付いてるはずなので、それを外せばやっとバッテリーを抜き出せます。
けっこうな重量なので腰を傷めないように(^^ゞ
手前が新しいバッテリー。
古いのは従来型の70Ahでしたが、新しいのはAGMの90Ah。
欧州車用のバッテリーって容量が違っても、高さと奥行きは同じで、幅だけが異なります。
車両側はどのサイズでも載せられるようにステー取付用のネジ穴がいくつも付いてます。
で、そのステーですが、微妙に幅が違うのか、そのままではとてもじゃないけどネジが真っすぐ入りそうにありません。
なのでステーを長穴加工。
あとは、プラス端子、黒いボックス、外しておいたカプラー、マイナス端子、上部のステー
と、順に取り付けてバッテリーの交換自体は完了!
バッテリーのサイズを大きくしたので、幅がいっぱいいっぱいですね。
何気に配線を避けて新しいバッテリーを収めるのが大変だったりします(^^ゞ
自分はマイナスのターミナルと黒いボックスを紐で吊るしてスペースを作りました。
バッテリー本体の交換が済んだら、車両へのバッテリーの登録です。
車両データの書き換えには、専用ソフトウェアとOBDU端子を使った通信アダプタが必要です。
OBDUアダプタとソフトは激安のものも売られていて、例えばエンジェルリングをデイライトとするような設定変更、
いわゆる「コーディング」を行うのであれば激安品でもいいのかもしれませんが、
バッテリーの登録変更までできるのかどうかわからなかったので、アダプタ、ソフトとも正規品を使うことにしました。
これが正規品のOBDUアダプタ、Carly (Generation II)です。
通信ははAndroidまたはiOSの携帯電話かタブレットとBluetoothでの接続で、アダプタはAndroidとiOS で異なります。
激安品だと1000円ぐらいでありますが、こちらはお値段約9000円(Android版)。
これを車両のOBDU端子に接続しますが、E90の場合は足元右側、トランクオープンボタンの下にあります。
ソフトウェアも別途購入が必要です。
それがこの Carly for BMW、Full Versionのお値段は約6000円!
動作確認用に無料版があるので、無料版で接続できることを確認してから購入しましょう。
ソフトはまず車種と年式を設定し、Home画面の「Bluetooth」をチェックして「Connect」で接続。
上の画像は接続後の状態で、回転数と電圧が表示されています。
(エンジン始動直後だからか、電圧が低いですね)
このCarlyで車両と通信する際はエンジンをかけることが勧められていますが、
バッテリーの登録の際は、イグニッションオンでエンジンをかけずに設定を行います。
バッテリーの登録は、「COCKPIT」メニューにあります。
ここで「Battery」を選択しますが、何と機能がロックされていて、アンロックのために金を出せと言うじゃありませんか!
アダプタとソフトを買ってしまったのでアンロックせざるを得ません。。。
ここでさらに約1000円を持って行かれます(T_T)
ちなみに他のメニューでもロックがかかっているものがあり、
このような感じで、それぞれアンロックに支払いが必要です。
で、こちらがアンロックされた「Battery」のトップ画面です。
左のオレンジのボタンを押すと機能選択画面。
ここで 同じタイプ・容量の場合は、上の「Resister same battery type」を選択します。
今回は、タイプ・容量を変更するので、「Resister other battery type」を選択。
次の画面では、画面上部の「Current battery type/capacity」に現在のバッテリータイプが表示されていて、
中段の、「Choose battery type/capacity」で新しいバッテリーのタイプを選択します。
(画像は変更後のもので、「Current battery type/capacity」はすでに「90Ah AGM」になっています)
異なるタイプのバッテリーを選択すると、下のボタンが押せるようになるので、
ポチポチっと(どっちがどっちだったか忘れましたが)押して登録完了です(^^)
旧車のようには簡単に行かないバッテリー交換でしたが、
結局バッテリーとOBDUアダプタとソフトで4.5万円ぐらいかかっちゃいました。
それでもディーラーで替えるより安く済んだので良しとしますか。
あまり興味ないけど、Carly使って設定変更したりして遊べるし(^^)